なんで何かあるとすぐ「自分が悪い」って思ってしまうんだろう?
相手の反応が冷たく感じたとき、すぐに「私が何か悪いことした?」と考えてしまう。
誰かがイライラしていると、自分のせいな気がして不安になる。
実際には何も言われていないのに、つい「ごめんね」って口から出る。
こんな風に“無意識の自責”が続くと、日常の中でも心がすり減ってしまう。
アダルトチルドレンに多い“自分を責めすぎる”思考パターン
アダルトチルドレンの人に多いのが、 何か起きるたびに「自分が悪い」と感じる思考のクセ。
- 相手の不機嫌を「自分のせい」と思ってしまう
- トラブルがあると「もっとちゃんとしていれば」と責めてしまう
- 誰かに指摘される前から自分にダメ出しをする
これは、自分の感情よりも周囲の機嫌や反応を優先する癖が背景にあることが多い。
その背景にある“子どもの頃の役割”
子ども時代に、
- 親が不安定で、いつ怒られるかわからなかった
- 兄弟の間で「いい子」を演じていた
- 感情を出すと否定された、黙っていた方が安全だった
そんな家庭環境だった場合、 「怒られないように」「迷惑をかけないように」と、 常に周りを気にして行動するようになる。
そして、大人になってもそのまま「自分を責めることで先回りして守る」思考パターンが続いてしまう。
「自分が悪い」に気づいたときの対処法
1. 事実と感情を分けてみる
- 【事実】:相手の声が冷たかった
- 【感情】:自分が何か悪いことをした気がする
この2つは同じじゃない。 「気がする」だけで、自分を責める必要はない。
2. 相手の反応=自分の責任とは限らない
相手が不機嫌でも、それは相手の事情かもしれない。 自分と無関係のことに、自分が責任を感じる必要はない。
3. 「それ、本当に自分のせい?」と自問してみる
もし友達が同じことで悩んでいたら、責めるだろうか? 少しだけ「他人の視点」で自分を見る練習をしてみる。
まとめ:自分を責めすぎるクセは、“守り方”だったのかもしれない
「また自分が悪かったんだ」と思うクセは、 昔の自分が身につけた“生き抜くための知恵”だったのかもしれない。
だから、それをすぐにやめなくてもいい。
でも少しずつ、「私は悪くないかもしれない」と思えるようになったら、 心はもっとラクになっていく。
自分を責めすぎる人こそ、優しすぎたのかもしれない。 だからこそ、少しずつ自分にもやさしくなっていい。