なんとなく不安になるときってあるよね?
寝る前や朝起きた瞬間、ふとしたタイミングで「なんか不安だな…」と感じることはない? 特にこれといった理由もないのに、胸がざわざわしたり、落ち着かなかったり。
実はこれ、「漠然とした不安」と呼ばれる状態。誰にでも起こりうる自然な反応なんだ。
その不安、もしかして“名前のない感情”?
「理由はわからないけど不安」というとき、実際には心の中に“何か”がある。 ただ、それがうまく言葉にできないから、不安というモヤモヤだけが残る。
たとえば──
- 明日の予定が気になるけど、うまく言葉にできない
- 誰かとのやりとりがひっかかっている気がする
- 孤独感?焦り?でもピンとこない
こういった「名前のない感情」をそのまま放置すると、 不安はじわじわと大きくなってしまう。
“名前をつける”ことで、不安は整理される
不安の正体がわからないときに役立つのが「感情に名前をつける」こと。
たとえば、
- これは「寂しい」なのかも
- 「不満」があるんだな
- 「疲れた」だけかもしれない
こうして自分の状態に“ラベル”を貼るだけで、心は少し落ち着く。 なぜなら、脳が「正体がわかった」と安心するから。
感情に名前をつける3つのヒント
1. 体の反応を手がかりにする
不安で胃が重いなら「緊張」かもしれない。 呼吸が浅くなっていたら「焦り」。 体はいつも、心より正直だ。
2. 言葉に出してみる
独り言でも、スマホのメモでもOK。 「なんか嫌だな」「怒ってるのかも」と口に出してみると、意外と見えてくる。
3. 書き出してみる
思いつく感情を全部書く。 「悲しい」「ムカつく」「不安」「期待」など、何でもいい。
書いていくうちに、「これかも」という言葉が見つかることが多い。
名前がつくと、不安は“対処できるもの”に変わる
「なんか不安」を「これは疲れだ」と言い換えるだけで、 じゃあどう休もう?という“具体的な行動”が浮かぶようになる。
感情に名前をつけると、
- 見えない敵と戦う不安感が減る
- 自分との対話がしやすくなる
- 体と心のつながりにも気づける
名前をつける=不安と距離を取る手段のひとつなんだ。
まとめ:不安に向き合う力は、自分を守る力になる
「なんか不安」という感情は、放っておくと広がってしまう。 でも、ほんの少し立ち止まって「名前をつけてみる」だけで、 不安の正体が見えてきて、気持ちも整いやすくなる。
気づける自分は、ちゃんと自分を守れている証拠。 無理にポジティブにならなくてもOK。
自分の感情に正直になって、そっと名前をつけてみよう。