はじめに
「死にたいと思ったことがある」 そう聞くと驚かれるかもしれません。 でも実際に、そう思ったことがある人は少なくないと思います。
自分もその一人です。
これは、そんな“死にたいと思ってしまうほどしんどかった日々”のこと、 そしてそこから少しだけ離れられた今の気持ちについて書いた記事です。
あの頃、本当にしんどかった
自分が「死にたい」と思ったのは、1ヶ月の労働時間が300時間を超えていたときのこと。 しかも毎日のように仕事で失敗しては怒られ続け、何をしてもうまくいかない。
誰も助けてくれなかったし、誰かに「つらい」と言うこともできませんでした。
心も体もすり減って、「どうやって死のうか」と具体的に考えてしまうようになっていました。
でも、実際に死にたかったというよりも、「このまま全部から消えてなくなりたい」 そんな気持ちの方がずっと大きかった気がします。
なぜ“死にたい”と思ってしまうのか
・真面目で責任感が強い人ほど、自分を追い込んでしまう ・助けてほしいのに言えない環境にいる ・「逃げたら負け」と思い込んでしまう ・「逃げたら負け」と思うこともあるかもしれないけど、今の状況がこのまま続くなら「死んだほうがマシ」っていう気持ちになることもある
どれも、過去の自分に当てはまることです。
人は、「限界」のサインを無視し続けると、本当に心が壊れます。 そして壊れそうな自分を守るために、「消えてしまいたい」という思考が出てくるのだと思います。
どれも、過去の自分に当てはまることです。
今、あの頃を振り返って思うこと
正直、当時のつらさは今でも覚えています。 でも、「その仕事に就く前に戻ってやり直したい」と思える今の自分もいます。
少しだけでも時間が経って、距離ができたからこそ見えることがある。
死ななかった理由は明確ではないけど、 「死ぬ」より「消えたい」という気持ちで止まったこと。 そして、「今じゃないかもしれないけど、いつか変えられるかも」という小さな希望が残っていたこと。
それが、今も生きている理由なのかもしれません。
希死念慮とどう付き合えばいいのか
・無理に前向きにならなくていい ・「とにかく今日は生きのびる」それだけでも十分 ・誰かに話す/書く/ぼーっとする/寝逃げする…全部OK
自分を責めないこと。 気力がなくて何もできない自分も、ちゃんと「生きてる」ってことだけで、偉いと思います。
もし今、しんどい気持ちでここにたどり着いた人へ
いま「死にたい」と思っているなら、無理に希望なんて持たなくていいです。 未来に期待できなくても、今日はとりあえず生きのびてください。
死ぬのはいつでもできるけど、 「ちょっとだけ横になる」とか「今日はもう寝ちゃう」とか、そういう逃げ方でもいい。
生きることがしんどいなら、いったん止まってもいい。
あなたは悪くないし、弱くもありません。
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まとめ
希死念慮は、誰にでも起こりうる「心の限界のサイン」です。
その気持ちごと、自分を抱きしめることは難しいかもしれない。 でも、この記事が少しでも「自分だけじゃなかった」と思えるきっかけになればうれしいです。
「今日はなんとか乗り切れた」 その積み重ねが、いつか「生きててよかった」に変わるかもしれません。